キイコは   を食べた

私の好きなものは「食べること」と「書くこと」でした。

キイコは 鶏の唐揚げ を食べた

 鶏の唐揚げって、これからもずっと好きだと思うんですよね。

 

 唐揚げ専門店なんてのが空きテナントに入るようになった最近。唐揚げのあまりにもなんでもできるバリエーションの影響でもう飽和状態。下味をしっかりつけて揚げるのか、衣に味をつけるのか、上からソースをかけるのか、唐揚げの大きさは、部位は、鶏の品種は....

あげたらキリがないというのはこのことか...??

 

 唐揚げには思い出がいっぱいありましてね、というのも私、唐揚げがとてもとても好きで。誕生日ってあるじゃないですか。その日何を食べるかリクエストを聞いてもらえてね。たぶん7割は唐揚げ。唐揚げ7割ナポリタン2割グラタン1割。色々まわるんだけれど行き着くのはやっぱり唐揚げ。1キロ揚げてもらってた。流石に食べきれないから次の日の朝ごはんとか、お昼ご飯とか、夜ご飯とか、その後もずっと食べられるのがすごく嬉しかった。冷凍していてなんでもない日で出てきた時も誕生日と同じくらい喜んでるからね。サプライズ感も相まって誕生日よりもはしゃいでいたかもしれない...

 また唐揚げのいいところ、外で食べる機会が非常に多い。屋台、居酒屋、パーティ。どんな時でも主役を張れる万能さからどこにでもいる。どこにでもいるんだから、どこでも食べるよねそりゃあ。個人的に外で食べてとても好きな唐揚げは地元のお祭りで食べる唐揚げで。お寿司屋さんがこのお祭りだけ唐揚げを出してくれるんよ。ニンニクと醤油味のしっっっかりした味とガリガリに揚がって一見揚げすぎって言われそうなくらいの衣。それを3個。オレンジと白のストライプが入った紙コップに串を刺して入れてくれる。プラスチックのパックに5個入れてもらうとその大きさでパックが歪な形になるの。だから匂いもパックを漏れて、信号待ちでついもらったビニール袋を覗き込んじゃう。そこにはさっきまで油を泳いでいた唐揚げ達がいて、これから食べる見知った味を想像してニコニコしちゃう。そんな唐揚げが私の地元にはあります。

わかる人はわかる、わかってほしい。タイミングが合わずあの唐揚げとは疎遠になっているけれど、今でも思い出せる味。

 

 食べ物ってすごいもので、それを思い出すとどこで食べた、とか誰と食べたとかだけじゃないたくさんの思い出が溢れてくるなぁ、とふと。個人的にね、食べた物を思い出した時はあまりこう、悲しい思い出がないなって思う部分があって。何があっても食べることを止めると生きられないから、食べている時って何はともあれ前に進んでいるんだと思う、と書きながら思ったり。私が単純なのかもしれないけれど、食べる時くらいは単純でいたい。

ただ目の前の食べ物に感謝して、感動して、食べ切る。それが私の好きな食べる時間です。

 

最後に、はじめましてはてなブログ